防府市ケアマネ協会の研修会に登壇しました。

本日は、防府市ケアマネ協会主催の研修会において
介護現場の暴力・ハラスメントをテーマに
弊所/石﨑がお話する機会を頂戴しました。

このテーマについては、
基本的に、社労士ではなく、弁護士の先生方の専門領域であると考えておりますが、
弊所では、
・ 事案が起こる前の組織対応(方針づくり、マニュアル整備、広報)
・ 職員の意識啓発(事業所内研修のファシリテーション)
・ 事案発生後の職員のフォロー(外部相談窓口)
などを中心に介護現場の暴力・ハラスメント対策に携わっております。

介護業界以外に目を移すと、
カスタマーハラスメントに対するポスターや方針を
店舗や事業所で目にすることも増えました。
労災の精神障害の認定基準追加、旅館業法改正、東京都の条例検討など
働く人の人権を守るという姿勢を積極的に打ち出す社会の動きを感じております。

そこで、今回の研修では、
介護業界以外の世の中の変化にをご紹介しつつ、
・ 講師の体験談
・ 介護現場の暴力・ハラスメントの定義
・ 対応困難者はどんな人なのか
・ 個人の技量に頼らず組織で行う準備・対応
などについて、ケアマネージャーのみなさまにお話させて頂きました。

ケアマネ、訪問看護師、ヘルパーさんは、
ご利用者の生活の場を仕事場にされているだけに
より深刻な問題だと思われます。

「それをかわしてこそ一人前」
「そういうケースが人を育てる」
「認知症のご利用者なんだから、それくらいは…」
などという職場(仲間)の対応は、
被害にあった職員にとって傷に塩を塗られるようなものです。

被害にあわれた現場職員の後に、事案の対応に回る職員も
その被害者になり得るのが介護現場の暴力・ハラスメントの特徴であるため、
組織で共通理解を育み、事案発生時には協力して対応できる事業所が増えることが
働きがいの実感や、職員の定着率にも寄与するものと信じております。

久しぶりのオンライン研修で、
zoomの画面共有でフリーズするなど
初々しさいっぱいの(中年)講師でしたが、
お役に立てる内容が一つでもあったなら、
大変うれしく思います。